たけくらべ

ようやく読み終わった。難しくて一週間以上読んでた。

美麗なカバーに惹かれて購入。いちご100%の人だと後で気付いた。最近ジャケ買いばっかりだな。

たけくらべ」「にごりえ」「十三夜」の三作品が収録されている。明治文学、115年前の作品だけあって、かなり難しい。
例えば、「たけくらべ」の冒頭は、

廻れば大門の見返り柳いと長けれど、お歯ぐろ溝に燈火うつる三階の騒ぎも手に取るごとく、明けくれなしの車の行来に、はかり知られぬ全盛をうらないて、
「大音寺前と名は仏くさけれど、さりとは陽気の町」
と住みたる人の申しき。

と始まり、これだけで既に解説が6個も付いている。最初の「たけくらべ」が一番難しくて挫折しかけたけど、「にごりえ」「十三夜」は会話が多いので比較的読みやすく、スムーズにいけた。

にごりえ」、「たけくらべ」ともに、娼婦が主人公の話だとは知らなかった。国語の教科書で、作品名しか教えてくれなかったことに違和感があったのだけど、ようやく理由を理解した。

巻末の解説に、一葉自身の半井桃水との恋愛模様が書かれていて、勉強になった。

樋口一葉、享年24歳だとか。自分も頑張らなきゃ。