鉄道員裏物語―現役鉄道員が明かす鉄道の謎 / セックスメディア30年史欲望の革命児たち (ちくま新書)

先週末は勉強からの現実逃避で、読書に時間を費やしてしまった。


App Storeで85円だったので購入。

著者は某大手私鉄勤務の現役鉄道員。今年40歳なので、内容もそこそこ新しめらしい。

■忍錠
鉄道には、多用途で使用されている鍵がある。
その鍵の名は「忍錠」。
電車の乗務員室の扉を開ける際に使用したり、乗客が乗り降りする扉を閉めっぱなしにするなど様々な用途に使用されている。
何よりもこの忍錠、鉄道各社で同じ物を使用しており、1本持っていれば前述のようなことが各社の電車でできてしまう。
→今もなのか?

■電車の免許
営業電車の運転に必要な資格「動力車操縦者運転免許
運転士は養成期間に10ヶ月近い時間をかける。免許は終身免許。

■駅長さん
現場における駅長ポストは非常に少ない。一般的に誤解されていることは多いが、駅長は駅の数だけ存在しているわけではない。駅長は全駅を数分割した主要駅にだけ存在し、残りの駅には駅長代行として助役クラスや主任クラスなどは勤めているのだ。
→知らなかった!!

一般的に偉いと思われている駅長だが、会社全体から見れば、課長以下の立場とあって意外と肩身も狭い。
→駅の人たちを束ねるのが大変らしい。

■おしながき
電車: 1両あたり1億5,000万円ぐらい。編成売りなので10数億円。
自動改札機: 1台約1,000万円。
券売機: 1台1,500万円。マルチ券売機は数千万円。


広告マンの友人に強く推奨され、即購入。
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第1章 いかにして出会い系は生まれたか?―電話風俗篇
第2章 変化するウェブ上の出会い―出会い系サイト篇
第3章 何がエロ本を「殺した」か?―エロ雑誌篇
第4章 「エロは無料」の衝撃―アダルト動画篇
第5章 性と快楽のイノベーション―大人のオモチャ篇
第6章 変わり続ける性サービス―性風俗
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・電話、ポケベル、携帯電話、インターネットと、メディアの進化とともにセックスメディアも進化。

・何がエロ本を「殺した」か?
①長期不況への非適応
②インターネットの普及による顧客の移動
③エロ本規制の強化
④「エロ本を読む」という体験の衰退

①インターネットの普及前から、エロ本市場は衰退が始まっていた。マクロ経済の動向が影響。
②若年層はネットへ。年寄りだけが本に残る。
③エロ本専用書店が現象、コンビニでも規制。
④作り手も読者も「高齢化」。すでにユーザーは「エロ本のない社会」に適応し始めてしまっている。


・2005年11月から東京都では青少年健全育成条例の改正により、2ヶ所のテープ止めが義務化され、立ち読みができなくなった。このため表紙で内容をわからせなければならないと、コンビニ売りエロ雑誌は必然的に内容を全て表記するようなゴチャゴチャしたデザインへと変わっていった。
(中略)
おかげで現在のコンビニの成人雑誌コーナーは、ゴチャゴチャした表紙ばかりが並ぶこととなり、かなり下品な光景となってしまった。テープ止め施工による思わぬ副作用だ。

→同じ雑誌でも、2005年以前のものは水着写真一枚で、写真集のように見える。この副作用は盲点だった。


■『じゃマ〜ル』と「出会い系」の誕生
1995年創刊の個人情報誌『じゃマ〜ル』(リクルートフロムエー)
読者が掲載したい情報をはがきなどで送り、それをそのまま掲載する。
紙面を通じて他人と繋がり、コミュニケーションに繋げる。
ここにあって、いよいよ「出会い系」という言葉が市民権を獲得した。というのも、『じゃマ〜ル』誌面のさまざまな「系/族」が並ぶ中の一つに、「出会い系」という項目があったためだ。

書評とはいえ、エロ本エロ本とタイプするのはなかなか違和感があります…。