極度乾燥(しなさい)

コンチネンタル航空に乗りながら、LLC特集号の日経ビジネスを読んでいたら、特集より面白い記事が目に入った。

世界狙う「極度乾燥」 ロンドン発!ビジネス最前線日経ビジネス2011年1月17日号

イギリスのファッションブランド「Superdry」が急成長中で、2010年3月にはIPOを果たし、既にEU各国やアメリカ、中東などにも進出しているとのこと。
デザインに日本語を使っているのが特徴で、それが"Japan is Cool"と受け入れられているそうだが、日本語が意味不明で面白い。オンラインショップでも見られるのだけど、本当によく分からない。OSAKA t-shirtには「会員証な」、super sonic t-shirtには「堅い天候会社」tiger jungle t-shirtには「極動度」(?)、vintage entry t-shirtには、もはや日本語でない言葉が並んでいる。他にも、「ジャルパック」「最た高準も度乾水極な密」など。

ブランド名も「Superdry 極度乾燥(しなさい)」(命令形なのか?)と、日本人からすれば不可思議極まりないものだけど、イギリスでは非常にうまくいっているらしい。IPO後の株価にも反映されている。

昨年、英国で最も成功したIPO


 同社の創業は1985年。2003年にSuperdryブランドを立ち上げて以来、急成長してきた。昨年3月、ロンドン証券取引所IPO(新規株式公開)を果たした。11月には株価が上場時の3倍以上に達するなど、昨年のIPO銘柄では最も成功していると言われている。

 実際、業績も好調だ。2010年5〜10月期の売上高は前年同期比65%増の9030万ポンド(約117億円)を記録、税引き前利益も同86%増の1460万ポンド(約19億円)に拡大。英国内の店舗は同期間に14店増え55店となった。

時価総額は13億ポンドで、約1,750億円。

ヒットの要因は

 急成長の原動力は、デザインに日本語を使っていることだ。Tシャツやジーンズ、ジャケットなどのファッションは、米アバクロンビー・アンド・フィッチが得意とするビンテージ風のアメリカンカジュアルだ。そこにデザインとして日本語の漢字と平仮名を大胆に組み合わせたことが、欧米系ブランドとの差別化につながり、多くの顧客を引きつけている。価格も手頃だ。女性用のTシャツは16.99ポンド(約2200円)など10代でも十分買える。

ということらしい。そうか、何かに似てるなと思ったらアバクロか。


極度乾燥(しなさい)見る!撮る!回る! 世界一周の旅
こちらにも実物の写真があります。


世界展開を加速するユニクロも、日本語のデザインを打ち出してみてはいかが?(笑)