投資主体別売買動向 〜震災直後、やっぱり生損保は売ってなかった

円高は思惑的に発生、生損保円転のうわさ事実と異なる=与謝野担当相(Reuters)
今さらな感もあるし、マーケット部門の方々からすれば「何でわざわざこんな基本的な話を」と感じられると思いますが、前回前々回の記事に続き、勉強のためにも引き続きアウトプットに残してみます。



3/11(金)、株式市場の閉まる14分前に地震が起きて、その翌週、3月第3週がすごかった。
3/15(火)は日経平均が1,015円安、▲10.55%と史上2番目の下落率を記録。
3/17(木)にはドル円相場が急騰、76.25円と史上最高値を更新。80円を割る瞬間を深夜に確認してから寝たんですが、朝起きたら76円まで行ってたと知って驚いた。

この円高というのが、生損保が保険金支払いのために海外資産を売って円に替えてるんじゃないかとか、実際そうでなくてもみんなそう思うんじゃないかという投機とか、そんな分析がなされてました。実感としては、生損保犯人説は比較的早く消えたように思います。


で、実際どうだったのか確認するには、投資主体別売買動向のデータを参照。
投資主体別売買動向トレーダーズ・ウェブ

下段「週間」「2011年3月3週」「生損保」の欄、「-1,517」(-15億円)と出てます。
生損保は3/14からの一週間で、たった15億円の売り越し。他方、銀行は30億円の売り越し、信託銀行に至っては300億円の売り越しでした。やはり生損保は特に売ってなかったらしい。なんという風評被害…。まぁ理論上、3/14に1兆円分処分したら「生損保が売りまくってる!」と叩かれたので、一週間で9,985億円分買い戻したということも有り得ますがw

ちなみに外国人は、2010年11月第1週から21週の買い越しで、2011年3月第3週は9,552億円の買い越しと、2004年3月第1週に次いで過去2番目に多かったとのこと。
かく言う僕も、3/17にブル型投信を買って、9営業日で13%の利益が出ました。本当に、悲観は買いだ。と言っても、さすがに9501には手を出せないか。